OracleのEXPとIMPで指定するパラメータのメモ
DBを既に稼動している別サーバに移動するときの、指定したほうが良いパラメータをメモ。
Oracleのバージョンは、共に9i (詳しくは、元が[9.2.0.4.0]で、先が[9.2.0.7.0])
DBの情報は以下を前提としています。
- ユーザ名
- USER
- パスワード
- PASS
- 元サーバのTNSNAME
- TNSDB
- 先サーバのTNSNAME
- TNSNEWDB
EXP
先ずはエクスポート。
必要なスキーマのみを抽出するときの例は以下の通り。
EXP USER/PASS@TNSDB BUFFER=409600 FILE=EXPDAT0806.DMP LOG=EXPLOG0806.LOG OWNER=USER
必ず指定するパラメータは以下。
- USERID
- USER/PASS@TNSDB の部分
- BUFFER
- FILE
- ファイル名の指定のみだと、実行時のフォルダに配置される。
- Windowsを例にとると「C:\>EXP 〜」とした場合、C:\ 直下にダンプファイルが作成される。
- あくまでも EXP を実行するPC(もしくはサーバ)にダンプファイルが作成される。
- ファイル名の指定のみだと、実行時のフォルダに配置される。
- LOG
- FILE パラメータとファイル配置は同様。
- エクスポート時のエラー確認用。
状況に応じて変更するパラメータは以下。
- OWNER
- 特定のスキーマを抽出する際に使用。
- FULL=Y
- 全て(SYSTEMやSYSを含む)のDBを取得する際に使用。
パラメータのヘルプ(「EXP -HELP」を実行)は、以下の通り。
Export: Release 9.2.0.1.0 - Production on 金 Aug 6 16:52:43 2010 Copyright (c) 1982, 2002, Oracle Corporation. All rights reserved. EXPを入力するとエクスポートがパラメータ入力を要求します。 コマンドに続いてユーザー名/パスワードを指定してください: 入力例: EXP SCOTT/TIGER また、EXPコマンドの後に引数を入力することによって、エクスポートの実行を 制御できます。パラメータの指定にはキーワードを使用します: 形式 : EXP KEYWORD=value or KEYWORD=(value1,value2,...,valueN) 入力例: EXP SCOTT/TIGER GRANTS=Y TABLES=(EMP,DEPT,MGR) または TABLES=(T1:P1,T1:P2)、ただしT1がパーティション表の場合。 USERIDは、コマンドラインの最初のパラメータである必要があります。 キーワード 摘要(デフォルト) キーワード 摘要(デフォルト) -------------------------------------------------------------------------- USERID ユーザー名/パスワード FULL ファイル全体のエクスポート(N) BUFFER データ・バッファのサイズ OWNER 所有者のユーザー名リスト FILE 出力ファイル(EXPDAT.DMP) TABLES 表名のリスト COMPRESS 1エクステントにインポート(Y) RECORDLENGTH IOレコードの長さ GRANTS 権限のエクスポート(Y) INCTYPE 増分エクスポートの種類 INDEXES 索引のエクスポート(Y) RECORD 増分エクスポートの追跡(Y) DIRECT ダイレクト・パス(N) TRIGGERS トリガのエクスポート(Y) LOG 画面出力のログ・ファイル STATISTICS オブジェクトの分析(ESTIMATE) ROWS データ行のエクスポート(Y) PARFILE パラメータ・ファイル名 CONSISTENT 表間の一貫性(N) CONSTRAINTS エクスポート制約(Y) OBJECT_CONSISTENT オブジェクトのエクスポート中のみに読み込むトランザクション設定(N) FEEDBACK x行ごとに進行状況を表示(0) FILESIZE 各ダンプ・ファイルの最大サイズ FLASHBACK_SCN セッションのスナップショットを戻すために使用するSCN FLASHBACK_TIME 指定した時間に最も近いSCN取得時間 QUERY 表のサブセットのエクスポートに使用するSelect句 RESUMABLE 領域関連のエラーが発生すると一時停止します(N) RESUMABLE_NAME 再開可能文の指定に使用するテキスト文字列 RESUMABLE_TIMEOUT RESUMABLEの待機時間 TTS_FULL_CHECK TTSの依存性検査の全部または一部を実行する TABLESPACES エクスポートする表領域のリスト TRANSPORT_TABLESPACE トランスポータブル表領域のメタデータのエクスポート(N) TEMPLATE iASモードのエクスポートを起動するテンプレート名 エクスポートは警告なしで正常終了しました。
IMP
次にインポート。
手順としては
となります。
エクスポートと同じユーザの例は、以下の通り
IMP USER/PASS@TNSNEWDB FROMUSER=USER TOUSER=USER IGNORE=Y COMMIT=Y BUFFER=409600 FILE=EXPDAT0806.DMP LOG=IMPLOG0806.LOG
必ず指定するパラメータは以下。
- USERID
- USER/PASS@TNSDB の部分
- FROMUSER
- EMP で取得した際に、ダンプに入っているユーザ。(OWNERで指定したのであればそのユーザ)
- TOUSER
- 移行先のスキーマ名
- IGNORE
- 表領域名が違ったりすると、エラーとなってインポートできないのを防ぐ。
- COMMIT
- BUFFER
- FILE
- LOG
パラメータのヘルプ(「IMP -HELP」を実行)は、以下の通り。
Import: Release 9.2.0.1.0 - Production on 金 Aug 6 17:13:35 2010 Copyright (c) 1982, 2002, Oracle Corporation. All rights reserved. IMPを入力するとインポートがパラメータ入力を要求します。 コマンドに続いてユーザー名/パスワードを指定してください: 入力例: IMP SCOTT/TIGER また、IMPコマンドの後に引数を入力することによって、インポートの実行を 制御できます。パラメータの指定にはキーワードを使用します: 形式 : IMP KEYWORD=value または KEYWORD=(value1,value2,...,valueN) 入力例: IMP SCOTT/TIGER IGNORE=Y TABLES=(EMP,DEPT) FULL=N または TABLES=(T1:P1,T1:P2)、ただしT1がパーティション表の場合。 USERIDは、コマンドラインの最初のパラメータである必要があります。 キーワード 内容(デフォルト値) キーワード 内容(デフォルト値) -------------------------------------------------------------------------- USERID ユーザー名/パスワード FULL 全ファイルをインポート(N) BUFFER データ・バッファ・サイズ FROMUSER 所有するユーザーのリスト FILE 入力ファイル(EXPDAT.DMP) TOUSER ユーザー名リスト SHOW ファイル内容のリスト(N) TABLES 表名のリスト IGNORE 作成時エラー無視(N) RECORDLENGTH ファイルのI/Oレコード長 GRANTS 権限のインポート(Y) INCTYPE 増分インポートの種類 INDEXES 索引のインポート(Y) COMMIT 配列挿入のコミット(N) ROWS データ行のインポート(Y) PARFILE パラメータ・ファイル名 LOG 画面出力のログ・ファイル CONSTRAINTS 制約のインポート(Y) DESTROY 表領域データ・ファイルの上書き(N) INDEXFILE 指定ファイルへの表/索引情報の書込み SKIP_UNUSABLE_INDEXES 使用不能な索引のメンテナンスをスキップ(N) FEEDBACK x行ごとに進行状況を表示(0) TOID_NOVALIDATE 指定したタイプIDの妥当性チェックをスキップ FILESIZE 各ダンプ・ファイルの最大サイズ STATISTICS 計算済統計情報のインポート(常時) RESUMABLE 領域関連のエラーが発生すると一時停止します(N) RESUMABLE_NAME 再開可能文の指定に使用するテキスト文字列 RESUMABLE_TIMEOUT RESUMABLEの待機時間 COMPILE プロシージャ、パッケージおよび関数のコンパイル(Y) STREAMS_CONFIGURATION インポートは一般的なメタデータをストリームします(Y) STREAMS_INSTANITATION インポートはインスタンス化メタデータをストリームします(N) 次のキーワードは、トランスポータブル表領域のみに適用されます。 TRANSPORT_TABLESPACEは、インポートするトランスポータブル表領域メタデータ(N)。 TABLESPACESは、データベース内に移送される表領域。 DATAFILESは、データベース内に移送されるデータ・ファイル TTS_OWNERSは、トランスポータブル表領域セット内にデータを所有するユーザー。 インポートは警告なしで正常終了しました。